ブラウンの国際協調の「呼びかけ」にいち早く「NO」を示した(?)ドイツ。それは「呼びかけ」でも「警告」でもなく「悲痛な叫び」ではないのか??

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もう少しイギリスです。

 

以前にもご紹介したこの記事ですが・・・

 

【参考】英、銀行の不良資産を損失保証  主要国に協調要請(09/1/19)
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009011901000952.html

英政府は19日、銀行の不良資産から発生する損失を公的資金で肩代わりする損失保証制度を柱とする追加の金融支援策を発表。ブラウン英首相は、4月の20カ国・地域(G20)第2回会合(金融サミット)開催をにらみ、主要国にも損失保証を採用し協調するよう呼び掛けた

 




さて、そのブラウンの「呼びかけ」を受けてか、ドイツがこんなリアクションを出してきた。

 

【参考】独政府、不良債権の買い取りは行わない=財務省スポークスマン
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36061720090123

ドイツ政府は、銀行が抱える不良債権のバランスシートからの切り離しについて、不良債権の買い取りを含む支援策を講じない方針を示した。財務省スポークスマン、トルステン・アルビグ氏が23日明らかにした。

同氏は「不良債権の買い取りという解決策はない。ほかに妥当な策があるだろうが、それを見つけるのは容易ではない」と述べた。

 


「NO」だ。

 


【参考】英首相、金融危機対応で保護主義に陥らないよう呼びかけ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36079220090126

ブラウン英首相は26日に当地で行う予定の経済情勢に関する演説で、今回の危機への対処にあたり、世界各国が保護主義に陥らないよう呼びかける。

事前に公表された演説原稿によると、同首相は1930年代の世界大恐慌時に世界各国は自国経済を保護するために対外貿易を縮小し保護主義的な政策を導入したことに言及し、今回の世界的なリセッション(景気後退)への対処にあたり、グローバリゼーションを尊重し、前回と同じような過ちを繰り返さないよう呼びかける。

~(中略)~

英政府は前週に2弾目となる金融機関救済策を発表した。しかしブラウン首相は「真に国際的な対策」のみが「世界経済の早期回復、ひいては英経済の早期回復をもたらす」と述べる。

 


もう自国だけではどうにもならない。それでも「上から目線」は変わらない、というか立場上変えられない。

 

 

1930年代にブロック経済を推進したのは自分たちなのに。この事実を知っている人は「なんであんたに言われなきゃいけないんだ」と思っているに違いない。

 

【参考】世界恐慌(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C#.E3.82.A4.E3.82.AE.E3.83.AA.E3.82.B9

勢力にかなりの蔭りが出ていたイギリスでは広大な植民地を維持していくことができずウェストミンスター憲章により自治領と対等な関係を持ち、新たにイギリス連邦を形成、これを母体にブロック経済(スターリングブロック)を推し進めていくことになる(ただしインド帝国はブロック経済下でも東アジアと密接な経済関係にあったことが知られる)。

 








これは「呼びかけ」でも「警告」でも何でもない。「みんなおれを見捨てないで助けてくれ~」という「悲痛な叫び」にしか聞こえない。

 

 

周りから手を差し伸べてもらわないとイギリスは生きていけないのだ。シティは繁栄という意味ではウォール街から覇権を奪いつつあったが、その繁栄をもたらしたものは、全て「外」からのマネーフローだった。

 

 

金融立国はマネーが止まると死ぬ。しかもイギリスには金融以外の産業がないからなおさらだ。さらに昔は植民地があったが、今はそれもない。しかも「ユーロ」にも入り損ねている。だから「ブロック」も出来ない。

 

 

イギリスは「外」とつながっていないと生きていけない国なのに、金融が死んだ今、その接点は「国際協調」という淡い言葉でしかないのだ。ブラウンは本当はみんなの前で「泣き」を入れたいと思っているのではないだろうか。ジム・ロジャースの言ってることは、大筋正しいのではないかと思う。

 

【参考】ポンドはドルと等価まで下落も、米大統領も同じ過ち=J・ロジャース氏
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36086820090126

ロジャース氏は先週、ポンドは「終わった」と述べ、英国への投資は避けるべきだとの考えを表明。これを受けブラウン英首相は、経済政策は投機家の影響を受けることはない、と言い返していた。

ロジャース氏は、年末までにポンドがどの水準になると思うか、とロイターから尋ねられ「自分は短期的なトレーダーとしてはとても出来が悪い」とした上で、「最安値まで下落するだろうが、それには10年かかるかもしれない。ポンドはかつて、ドルと等価近い水準だったことがある。再びそうならないと言える理由はない」と答えた。

さらに「英国の国際収支には2つの大きな穴がある。北海油田の枯渇と金融業界だ。これら2つの穴を埋め合わせる要因は見当たらない」と述べた。

 

 



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