久しぶりに政界を激震させた小泉発言を聞いて「郵政民営化」の本質を思い出してみよう

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やや出遅れ気味ですが、このネタ。

【参考】小泉氏、首相を痛烈批判  給付金再議決にも慎重(共同)
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021201000795.html

小泉氏は首相が早期成立を求める、定額給付金の財源に関する2008年度第2次補正予算関連法案に関しても「この法案が3分の2を使ってでも成立させなければならない法案だとは思っていない」とし、衆院再議決に慎重な考えを表明。首相発言を念頭に「あのとき賛成したが、実はそうじゃなかったと言いたくない」と再議決での造反の可能性を示唆した。


もともと小泉さんがお怒りの引き金を引いたのは、麻生さんのこの「郵政民営化見直し発言」。

【参考】郵政選挙「4分社化を知ってた国民ほとんどいなかった」(産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090210/plc0902102007014-n1.htm

麻生太郎首相は10日夕、平成17年の郵政選挙で問われたのは郵政民営化だけでなく4分社化も含まれる、との声について「それはそうかもしれないが、ほとんどの方はあのとき、4分社化知ってましたか、といわれて知ってる人はほとんどいない、というのが私の認識だ」と述べ、4分社化見直しを示唆した自身の発言に問題はないとの考えを改めて強調した。


なぜこのタイミングで小泉さんが高らかに声を上げたのかについてはちょっと考えておく必要がありそうなのですが、その辺りの考察は明日以降させて頂くとして、この麻生さんの発言は「首相としては」どうかな?という部分はあるでしょうけど、言ってること自体は本当のことだと思います。


あの「郵政選挙」の時点で「郵政民営化」の本質を理解している人はほとんどいなかったと思いますし、今でもそうかもしれません。


というわけで、せっかくですので、今一度「郵政民営化」の本質を振り返って見たい方のために、以前このテーマで考察した記事をご紹介させて頂きますので、ご興味あればご参照下さい。







「派閥政治」を否定し、「構造改革」を推進して新しい政治のイメージを作ったと思われている小泉さんが、実はその真逆の人物だったということがおわかり頂けるかと思います。

【参考】本当の黒幕は誰だったのか①(郵政民営化の本質を探る)
http://keyboo.at.webry.info/200710/article_7.html
http://keyboo.at.webry.info/200710/article_8.html
http://keyboo.at.webry.info/200710/article_9.html


では、最後の最後に、
この「郵政民営化」をどう評価すればいいのか。
多数批判覚悟の上で、私の考えを述べさせて頂きたいと思います。


まず、利用者の観点から。
一番懸念されるのは、「ユニバーサルネットワーク」維持
の問題になりますが、
これはJRで起こったことを見れば明らかなように、
やはり、過疎地に関しては郵便局はある程度「整理・統合」
される可能性が高いと考えた方がよいと思われる。


しかし、私は郵政民営化の本質はそこではないと
考えており、これは国の予算の4倍もの規模を有する
財政投融資の改革、つまり抜本的な行財政改革の問題であり、
特殊法人の不良債権問題である。


これに関しては、入口(郵貯・簡保からのカネの流れを止める)
の問題に関しては、徐々に効果が出ていると思われるが、
出口(特殊法人の透明性の向上)の問題に関しては、
効果が出ているとは言えない。


「財投債」という「打ち出の小槌」を残した状態は、
処理先送りをもたらす可能性があると思われ、
今後の動向を十分モニタリングする必要があるし、
損失を先送りさせないための制度の見直しの余地は
あると思われる。


小泉さんの自民党内の権力闘争に利用したということに
関しては、私自身政治とはそういう泥臭い面が必ず存在し、
「結果」が伴っていればそれでよいのでは、
とある程度割り切って考えることにしている。


しかし、もともとの小泉さんの意図が「中身」ではなく、
「政局」を起こすことが主眼であったと考えられるため、
本来やるべきであった「官」の構造改革に
十分踏み込むことができず、逆に改革の一番の敵であるはずの
大蔵省(金融庁)に当たりくじが回るという皮肉な結果となった。


過去の過ちを清算させることなく
大蔵省の権限拡大をもたらしてしまった。
実は、これこそ「郵政民営化」が非難されるべき
本当の理由なのではないかと思います。


実は、この観点から今般の麻生批判発言を見てみると、小泉さんの「意図」が垣間見えてくるのですが、それは明日以降に書かせて頂こうと思います。




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