「郵政民営化見直し発言」を批判したにも関わらず、小泉元首相が「定額給付金」にも言及したのにはちゃんとワケがあった!?

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昨日の続きですが。。。


麻生首相の「郵政民営化見直し」発言を批判したはずの小泉元首相ですが、なぜか「定額給付金に反対」とまで言い出した。

【参考】小泉氏、首相を痛烈批判  給付金再議決にも慎重(共同)
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021201000795.html

小泉氏は首相が早期成立を求める、定額給付金の財源に関する2008年度第2次補正予算関連法案に関しても「この法案が3分の2を使ってでも成立させなければならない法案だとは思っていない」とし、衆院再議決に慎重な考えを表明。首相発言を念頭に「あのとき賛成したが、実はそうじゃなかったと言いたくない」と再議決での造反の可能性を示唆した。


なぜ、小泉さんは「郵政」と関係のない「定額給付金」にまで言及したのでしょうか。既にお気づきの方も多いかもしれませんが、これにはちゃんとしたワケがあったのです。








ポイントは

● 「定額給付金」は公明党が強烈に推進している政策なので、衆院選で選挙協力してもらうためには、連立相手の自民党としてこれを廃案にするわけにはいかない。

● しかし、民主党がこれに反対しているため、成立させるためには衆院で「再可決」するしかない。

● 「再可決」のためには衆院の3分の2が必要である。

ということ。


もはや公明党の組織協力がなければ選挙を戦えない自民党にとって、

「定額給付金の廃案」
⇒「公明党の協力が得られないから選挙が戦えない」
⇒「首相のクビを変えるしかない」という「いつもの論理」が働く。


だから、麻生さんにとって、自分が首相であり続けるためには、この「定額給付金」は踏み絵であり、彼にとっては他のどの法案よりも成立させないといけない法案なのだ。


安倍さんや福田さんにとっての「テロ特」が、麻生さんにとってはこの「定額給付金」となったのだ。

【参考】安倍首相辞任の真相を探る
http://keyboo.at.webry.info/200709/article_10.html
【参考】福田首相辞任の真相を探る
http://keyboo.at.webry.info/200809/article_1.html


ところが、この「定額給付金」が麻生さんにとって「踏み絵」だといっても、連立相手の当の公明党が推進しているのだから、「3分の2」を使えばすんなり通るものだと思われていた。


だから、私も「給油延長法案」がすんなり通った瞬間に任期満了(9月)まで総選挙はないと考えていた。


しかし、先日の「小泉発言」を聞いて、もしかしたら「電撃的麻生辞任シナリオ」が顕在化する可能性もあるかもしれないと思い始めた。それは一体どういうことなのか。









あらかじめお断りさせて頂きますが、私は小泉元首相の政界への影響力は、世間が思っているほど強くはないと考えている。なぜなら、彼は先の自民党総裁選で小池女史を公式に擁立して惨敗した「実績」があるからだ。

【参考】福田に裏切られた小泉の怒り、思わぬ「伏兵」の登場(福田首相辞任の真相と総裁選の行方を探る:その4)
http://keyboo.at.webry.info/200809/article_4.html

福田辞任の直後、
早々と今後の総裁選は
「小泉改革の継承か修正か」と銘打たれた。

【参考】「小泉改革」継承か修正か 自民総裁選の争点に(080903:日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080903AT1C0200702092008.html


さらに、自分の子飼いである「チルドレン」たちは、
自身の退陣後、冷遇を受け続けている。

【参考】小泉チルドレン、逆風続き怒り爆発(080903:産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080903/stt0809032323015-n1.htm
【参考】小泉チルドレン危機感 解散モードに「逆風」「選挙区未定」(080903:産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080903/stt0809031418007-n1.htm


こんな状況になって
今回も候補者を出さないわけにはいくまい。
自身の求心力確保のためにも、
今回は独自候補を立てなくてはいけない。


だから、親分・森の反対を押し切ってでも、
「小池百合子」を擁立することに決めたのだ。



小泉さんの後押しで当初は麻生の強力な対抗馬になると目されていた小池女史だったが、フタを開けてみたら見るも無残な惨敗だった。


それは小泉さんの影響力の低下を如実の表していた。だから「政界引退」という敗北宣言をして表舞台から去る必要に迫られたのだ。彼は「キングメーカー」としての地位から一時脱落したのだ。

saihen.jpg


そんな影響力が低下したはずの小泉元首相だったが、先日の「麻生批判」発言は確かに政界に「激震」を走らせた。



しかし、私が「激震」を走らせたと考えているのは、小泉さんの影響力が思いのほか強いと考えているわけではない。それにはちゃんとした理由があるのだが、それは一体何なのだろうか。









その謎を解くカギは衆院の「3分の2条項」にあった。


参院で否決された法案は衆院で「3分の2」の賛成があれば「再可決」できる。そして、自民党は今単独で「3分の2」を持っている。これを麻生さんは当てにしているわけだが、逆の見方をすれば、野党が総反対の中において、与党から「16人」の造反者が出れば「定額給付金」は廃案にできる。そして、この「定額給付金」は麻生さん自身の首を賭けて廃案にすることはできない。

【参考】給付金特例法案衆院再議決に戦々恐々? 過去に不成立は1回のみ(産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090213/plc0902132342016-n1.htm


16人が反対すれば、3分の2の賛成は確保できず廃案となる。給付金が封印され、麻生太郎首相の政権運営は立ちゆかなくなるからだ。


ということは、このタイミングで政局のキーパーソンとなるためには「過半数」を確保する必要はない。たった「16人」抑えればいいということになる。


そして、我々の知らない間に小泉さんはその「16人」をしっかり確保していたのだ。

【参考】小泉氏、首相を痛烈批判  給付金再議決にも慎重(共同)
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021201000795.html

この日の会合は有志議員でつくる「郵政民営化を堅持し推進する集い」の役員会で、中川秀直、武部勤両元幹事長や小池百合子元防衛相ら計18人が参加。中川氏は「4分社化の見直しは、小泉元首相が実現した完全民営化の見直しにほかならない。全党員にも呼び掛けて郵政民営化を堅持する行動を起こしていかなければならない」と述べ、今後の活動に強い意欲を示した。


彼は本当に「引退」したわけではなかった。一時的に撤退していただけだった。


麻生政権が末期症状になるのを待っていたのだ。政権の支持率が発足当初の水準を維持していれば、表舞台に出てくることはなかったはずだ。彼は「キングメーカー」にはなれないまでも、「キャスティングボード」を握るタイミングを虎視眈々と狙っていたのだ。


小泉さんが本気でこの「18人」を結束させて造反させれば「定額給付金」は廃案になる。現政権に干されていた「チルドレン」達も、もう一度小泉さんの下に結集するかもしれない。


「定額給付金」が廃案になれば、麻生政権は安倍・福田両政権同様に突然死するのだ。


与謝野氏と組んで小泉元首相を「追放」した麻生総理だが、実は死んだはずの敵に「キャスティングボード」を握られてしまっていたのだ。「麻生批判」発言で「定額給付金」に言及したのは、そのことを世間に知らしめた瞬間だったのだ。ただでは転ばない小泉。怖すぎる・・・




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