どうもドル高よりもドル安の方が株にとってはいいらしい。ドル安は投資家のリスク許容度が上がっていることを意味しているようだ。

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ドル円が90円台に突入したことで、「円高容認」といわれている民主党も水面下で火消しに躍起になっているようだ。たしかに円高は日本経済を支える輸出企業に打撃を与えることによって、株価にも悪影響を与えると信じられている。

 

 

しかし、本当にそうなのでしょうか。


百聞は一見にしかずということで、まずこの絵。

DXY_5Y.jpg

 

どうも今起こっているのは「円高」というよりも「ドル安」のようです。
では、ドル安は株価に悪影響を及ぼすのかというと、次の絵をごらん頂きたい。

DXY_INDU_TPX_5Y.jpg

 

これは、ドルインデックス(DXY)とNYダウ(INDU)、そしてTOPIX(TPX)を比較したもの。
綿密に相関を計算したわけではないが、絵を見る限りでは、ドル安と株価は逆相関になっているように見える。過去5年まで広げて見ているので、まあまあ信じるに足る事実ではないかと思われます。

 

 

では、問題はなぜドル安は株高につながるのかという点。これは特定するのが難しいが、考えられる典型的なルートとしては、

● 米国輸出企業の採算改善 ⇒ 企業収益改善 ⇒ 景気回復 ⇒ 消費拡大 ⇒ 日本にも恩恵

ということでしょうか。

 

そしてこの1年特に逆相関が高くなっているように見える理由については、

DXY_INDU_TPX_1Y.jpg

 

● リーマンショック後、ドル高は米銀の信用不安のバロメーターとなっている、つまり信用不安は緊急のドル需要を生むため、急激なドル高をもたらすという点。逆にそれがないということは、信用不安が後退しリスク回避度が下がっている、と考えることができる点。

 

 

● プラス、今はドルがゼロ金利になっているので、かつての円キャリーならぬドルキャリートレードが起きている。実際米国発のドルキャリーマネーが新興国の株式市場を押し上げていると思われる(日本株は冴えないですけど。。)

 

ということが考えられそうです。つまり、ドル安が投資家のリスク許容度のバロメーターになっているという観点。

 

 

ほかにもいろいろ理由はあるのでしょうが、いずれにしろ、データを見る限りでは、そんなに「大騒ぎしなくてもいいんじゃないの」ということが言えそうです。ちなみに、来週は東京で某米系証券主催の日本株大キャンペーンセミナーが開催され、多数の外国人投資家が日本に足を運びます。これが日本株の本格的な出遅れ修正のきっかけになったりするのか??

 

 

世界同時ゼロ金利政策でカネがジャブジャブになっているのは事実ですから、株に弱気になるのは慎重になった方がいいかもしれませんね。日経10000円割れから入りたいという「買いたい弱気」筋が多ければ、株価も案外しっかりなのかもしれません。

 

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